想い人
この季節は彼の事をどうしても思い出してしまう。私たちがさようならしたあの日は、あの場所は桜の木が沢山あって満開の桜と心地よい風に桜の花びらがちらちらと舞っていた。
あの別れから一度目の春。
まだ桜は咲いていないけれど…
どうしても思い出してしまう。
これから何度この春という季節を彼を想いながら迎えるのだろう。
思い出の中の彼はいつも優しくて彼を想うだけで、思い出すだけで、彼の優しさに包まれる。
とても不思議な感覚。
だからどうか、彼も今優しさに包まれていてほしい。
忙しく目まぐるしい日々を送っていたとしても、そばで優しさを与えられるのが私ではなかったとしても…
彼に優しさを愛を
彼が愛に包まれて過ごしていてくれますように
桜の蕾は
上へ上へと太陽の光を求めて伸びていく
私も上へ上へと光を求めて
もっともっと意識を高くもてるように