他人軸

私は希望をもち、自分と彼の魂の結びつきを信じることで絶望に涙していた日々より、少しずつ少しずつ楽しむ心を思い出すこともできるようなっていました。
それまでは、抜け殻の用に地を這いつくばるような心で過ごしていたので…
自分の暮らす環境や生活に大きな変化は無くても、私の中ではとても 大きな 重要な変化 を起こした時でした。


それでもやはり人生で一番といっていいほどの恋をし、実ることなく、あげくの果てにその人が遠くにいってしまうという不安と虚無感は、絶えることなく襲ってきました。





苦しみのなかで…
私はなぜこんなに絶望的な虚無感に襲われてしまうんだろう。何故彼と結ばれることが叶わなかった自分を不幸だと思うのだろうと考えました。

  

それは私が彼を愛しているから。
愛してやまない存在を失ってしまうから。
と思っていましたが…


違いました。
自分の人生を 他人軸 で生きていたからでした。



私は運命を感じた彼と結ばれる事ができたら心身共に幸せに満たされた気持ちで生涯を生きていける。
そう思っていました。
また、今までの苦労した人生とは全く違う人生を彼と共に、支え合い生きていける。
それこそが私の幸せなんだ。
とも思っていました。


それは同時に主人との生活に対して
主人と今まで生活してきて苦労が絶えないのは、主人が仕事に恵まれず金銭的に苦労が絶えず、その上主人が私への愛を怠ったから、私は愛されていないから。
今の私の人生は不幸なんだ。


と思っていました。



二つのことに共通したこと。
それは誰かに幸せにしてほしい。という考え方だ。という事に気づいたのです。




決してお金の魅力で彼を好きになったわけじゃありませんが…
愛した彼は主人とは対照的で金銭的にも豊かな方だったという事実があります。
人間もしかしたら事情があるかもしれませんから、実際はわかりませんが、職業からのイメージでは豊かな生活をされていると思われます。
たまたま好きになった相手がそのような方だったという事だったのですが…
そのような彼だからこそ、恋愛に進展し、互いの家庭に問題が起きたとしても二人が同じ気持ちで愛し合い支えあえるなら乗り越えられるはず。と思っていました。

彼と結ばれたら今より心身共にゆとりのある環境で幸福に過ごすことができるだろう。と…



自分の心身の安定や、心の満たしを他人に満たしてほしいと思っていて。

だから最初は
主人と結婚し、生活の上で満たしてもらえなくて、愛をも感じられなくなり、女としての私もみたしてもらえないから私は不幸。


次にやっと出会えた運命をも感じる愛する彼。
でも彼に愛してもらえなくて
夢に見た彼とすべてに満たされた幸せな暮らしも叶わなかったから。私は不幸。

と他人によってしか満たされることが無いと自分が思ってしまっている
ということにはっきり気づく事ができたんです。