運命

 

あらかじめ伝えておきます。

私は二人の子をもつ母。

そして妻です。

そんな私が運命と感じてしまうお相手に出会ったお話になります。

恋愛関係にいたらなかったものの、一人の人妻が一人の男性に本気で恋をしました。

不愉快な気持ちになってしまう方もいらっしゃるとおもいます。

なので、不愉快な気持ちになってしまう方は読むのをやめてください。

そのような内容となることをあらかじめご承諾いただきますようお願い致します。

 

 

        運命の日

運命の出会いが訪れたのは一年前の梅雨の日だった。

今でもその日の空気の香りを思い出すことができる。

その男性に会ったその日の夜、彼と交わした言葉は事務的な内容だったけれど、言葉を交わしたなかに可愛らしい一面も見たからか、何故か彼の事を何度も頭のなかに思い出していた。

私自身、初対面の男の人の事を何度も思い出すなんて今まで無かったので、自分でも不思議な感覚だった。

ちょっとしたハプニングがあり、ふっと笑いが込み上げてきそうな可愛らしい姿を目にしたのでよほど強烈に脳にインプットされたんだ。

でも私はどちらかというと男性には警戒心から入るほうだけど…

彼の話し方や言葉の選び方は聞いていて心地よくてとても安心して話をすることができた。

はじめて会った気がしないと言ったら伝わりやすいでしょうか?

とにかくいい人だったなぁ。とそこから毎日毎日無意識に彼を思い出すのでした。